ZARAにデザインを「盗作」されたデザイナーたち,結束して被害を主張
以下は,記事の要約.
ZARAが米国ロサンゼルスで活躍している,インディー系デザイナーのチューズデイ・バッセン(Thuesday Bassen)の作品を盗用していたことが発覚.彼女はインスタグラムを通して,「昨年,ZARAは私の作品を盗用し続けていた.」と指摘し,弁護士が同ブランドと損害賠償の交渉をしていることを公にした.
それに対して,ZARAからの回答は“彼女はインディ系の一人のデザイナーである.我々は巨大企業で,今回のケースが取り沙汰される程には彼女は充分に知られていない”といった内容だったという.
なかなかに,すごい言い分.無名の人間に対しては,こんなに強気な態度で開き直れるものなのか.しかし,こうした騒動がZARAの牙城を揺るがすかというと,そうでもないという.スペインのビジネス・スクールIESE,ペドロ・ヌエノ教授の指摘はこうだ.
「消費者の批判と,買う決意には同一性はなく,ブランドメーカーの規模が大きいと,そのインパクトは強烈で,ブランドイメージが確固たるものであるが故に,消費者が買う時には盗作のことなどは考えない.」
確かに,これも一理ある.もともと,ファストファッションは真似る=盗作,これは規定路線.この件では,ZARAは指摘された商品をサイトから外しているとのことだが,巨大化した組織と一個人.ZARAにとっては,痛くも痒くもない話しであろう.